執行役員 國枝 宏美
Hiromi
Kunieda
半導体関連商社に入社後、税理士事務所在籍。2012年にUBIC(現FRONTEO)に入社。以来、経理財務業務に従事し、日本だけでなく、米国、韓国、台湾子会社を経理財務面から統括し、FRONTEOのグローバルでの事業展開を支えてきた。並行して、UBIC North America, Inc.(現FRONTEO USA)における買収・吸収合併後の統合プロセス(PMI)の遂行や内部統制の課題に対しても中心的な立場として是正・強化に尽力し、円滑な事業運営においても大きく貢献した。2021年より経理財務統括部長、2023年にFRONTEO KoreaおよびFRONTEO Taiwanの取締役に就任。2024年に執行役員に就任し、経理財務、人事、法務、総務、情報システムのコーポレート部門を統括
いままでの経験や専門性を活かして、
社会的インパクトのある仕事に挑める
経理の仕事を通して、FRONTEOの成長を最前線で体験
國枝さんは12年間経理を担当し、経理財務管理統括部の統括部長のみならず、2024年からコーポレート担当執行役員に就任されました。FRONTEOに入社されたきっかけを教えてください
私は最初の会社に10数年勤め、税理士事務所で2年間勤務、その後FRONTEOに派遣社員として入社しました。実を言いますと、私の経理の経験は税理士事務所で2年間、簿記を学んだ程度しかなかったんです。FRONTEOで、経理の仕事をしながらスキルアップしたい、という思いで入社しました。
入社当時は約50人程度の会社でしたが、この12年で本当に大きく成長しました。米国ナスダック市場に上場し、米国のリーガルテック企業の買収や第三者割り当て増資、子会社の設立・閉鎖・合併など、様々な経験をしてきました。経理の立場からすると、これらのプロジェクトに主体的に関わることができたことは得難い体験だったと感じています。ただ、私自身の経理レベルからすると、会社が変革しようとするたびに、知識はもちろん経験も足りないところが多すぎて……日々、四苦八苦していました(笑)。それでも、このような挑戦を通じて成長し続けることができたのは、非常に貴重な経験です。
経理の仕事は数字相手で、なかなか魅力が伝わらない一面もあると思いますが…
残念ですよね。経理の仕事は、会社の経営・成長に最も近いところで関わることができる、とてもエキサイティングな仕事なんです。私は、長く経理としての業務を通じて、会社の変化や成長を最前線で経験して、コーポレート部門の仕事が持つ魅力とやりがいを実感しています。
例えば、ナスダック上場や海外企業の買収、新規事業の立ち上げなど、会社の大きな転換点に立ち会うことができます。お金の動きから社会情勢を知ることもでき、非常にダイナミックな役割です。また、海外取引ではタイムリミットがあり、時差を考慮して動く必要があるのも、グローバル展開しているFRONTEOならではの経験です。特に重要な取引や開示のタイミングでは緊張感もありますが、大きな会社の転換点に関わることができる高揚感は何とも言えません。
自社開発のAI技術があり、それぞれの分野の専門家がいる
FRONTEOならではの特徴、強みとは?
FRONTEOの強みは、高レベルの専門家・技術者が社内に常駐していることにより、専門性に特化したサービスを提供できる点だと思います。自社開発のAI技術があり、様々な領域の専門家が揃っていることは他社では珍しいのではないでしょうか。これにより顧客である弁護士や医師などの専門家の判断支援を行うことが可能になります。この「専門家×AI技術」の掛け合わせを可能にしていること、これが私たちの大きな強みです。
また、FRONTEOは社会課題を先取りする能力も優れています。eディスカバリ事業から始まり、DXや創薬、そして経済安全保障の問題にいち早く着目し、事業化したのがその一例です。
FRONTEOの組織文化や課題について
急成長に伴い、部門間の垣根が生まれてしまったことは課題の一つです。そのため、エンゲージメント向上の施策の一つとして、「F茶会」という部門横断的な交流の場を設けました。
正直に申し上げて、これまで退職率の高さも当社の課題でした。離職の理由は、様々ありますが、社員同士のコミュニケーションが取りづらかったことも一因と捉えています。 2003年の創業から20年の節目を超え、企業としては中堅になりました。今後も長く会社が続くよう、また社員の皆さんが安心して長く勤められるよう、現在は社員のエンゲージメントを高める様々な活動に力を入れています。
やる気があれば、年齢に関わらず活躍できる
今後の方向性と、求めている人材像を教えてください
創業から22年目を迎えて、特に今後の成長が期待されるのは、ライフサイエンス分野です。当社は、「フェアネスの実現」を理念としており、注力しているライフサイエンス分野もその理念をわかりやすく社会に示すことができる事業だと考えています。当社事業の社会に与える影響を理解し、その意義に誇りを持って業務に取り組める方を求めています。
また、経済安全保障分野や各事業の海外展開など新しいビジネス領域へのチャレンジも常に追求しています。そのため、イノベーション志向の方も非常に重要です。コーポレート部門においては、変化の激しい環境においても柔軟に対応し、迅速に適応できる方、多様なバックグラウンドを持つメンバーと協力し、チームでのパフォーマンス向上を考えられる方を求めています。
大企業のように多くのプレイヤーがいるわけではないので、アジリティとフレキシビリティを活かし、それぞれが主体的に活動し、協力し合うマインドを持った方が現時点の当社には合うと考えています。
FRONTEOへの入社を考えている方へのメッセージ
FRONTEOは他社での経験を存分に活かせる環境があります。私自身、経理部門の一社員として中途入社しましたが、今では執行役員として経理だけでなくコーポレート全体の領域にも挑戦しています。やる気があればステップアップの可能性は十分にあります。年齢、性別、経験にかかわらず活躍できる環境、そして個人の成長が会社の成長へとつながる環境が整っています。
FRONTEOは、イノベーションを推進し、社会に貢献することで、社会に大きなインパクトを与えられるやりがいのある仕事ができる会社です。いままでの専門性と経験を生かし、自身と会社の成長を実現しながら、「社会を変える挑戦」に参加していただけたらと考えています。
Text:Yoko Koizumi/Photo:Shintaro Yoshimatsu