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Makiko

シティバンクにて、リレーションシップマネジャーとして顧客の資産管理、投資コンサルタント業務を担当。BNPパリバ証券株式会社にて、フィックスドインカム部門で部長代理として法人営業に従事。リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社にて、リテールおよびホールセール業務を経験。現在、FRONTEOの経済安全保障室 戦略チームにて、主に民間企業を担当し、顧客の経済安全保障上の課題解決や戦略立案をサポートしている

経済安全保障は、日本の未来を左右する重要な分野。
その最前線で一緒に挑戦できる、
新たな仲間との出会いを楽しみに──

社会貢献への思いが強くなりFRONTEOを選択

これまでのキャリアについてお聞かせください。金融からアパレル、そしてFRONTEOでは経済安全保障室と、かなりユニークな経歴をお持ちですね

キャリアの選択は、常に自分のライフステージと密接に結びついていました。

20代でシティグループ(外資系金融企業)に入社した時は、自己実現が第一の目的でした。お客様に認められて、成果を出すことに重きを置いていました。その後、30代でリーバイス(外資系アパレル企業)に移った時は、家族との時間を大切にしたいという思いがありました。金融業界は24時間マーケットが動いていて、家族との時間が持ちにくい。一方、リーバイスではワークライフバランスを取りやすい環境がありました。

そして今、40代でFRONTEOを選んだのは、社会貢献への思いが強くなったからです。確かに外資系の大手企業から、日本の中小企業に転職することは私にとって大きな決断でした。でも、FRONTEOでしかできない仕事があると確信したのです。

それほどの魅力があるFRONTEOの経済安全保障とは、どんな仕事なのでしょう?

世界情勢と社会構造の急激な変化によって、企業を取り巻くリスクは多様化、複雑化しています。ここ1、2年で、自社の経済安全保障対策について考え始めた企業も多いかと思いますが、FRONTEOは自社開発AI「KIBIT(キビット)」を使って、日本企業の経済安全保障対策を幅広くサポートをしています。

具体的には、「サプライチェーン解析」「株主支配ネットワーク解析」「研究者ネットワーク解析」と3つのソリューションを提供していますが、私がFRONTEOに注目し、ここで働きたいと感じたきっかけになったのは「サプライチェーン解析」です。

以前、私がリーバイスにいた頃ですが、日本の大手アパレルブランドが新疆ウイグル自治区で作られた綿を使い、世界的な問題になりました。これは決して対岸の火事ではないと、トレーサビリティの重要性を身近に感じるきっかけになりました。

それまでの「いかに安く効率よく高品質に作れるか」だけを考えていた時代から、これからは「誰が、どこでどのように作ったか」までが重要になってきています。しかも、誰が、どこで作ったか、最初の一歩のところまで追跡できなければならないし、それが企業の存続に関わる経営課題となっているのです。

課題を見つけたら自ら変革を起こせる。そこがFRONTEOの強み

チーム体制の特徴を教えてください

現在、経済安全保障室は15人のチームですが、研究者8人、開発者3人と、人員の3分の2を研究開発領域に当てています。FRONTEOのような規模の企業としては異例だと思います。さらに特徴的なのは、一人一人の専門分野が重複していないこと。それぞれが独自の研究分野を持っていて、絶妙なバランスのチームになっていると思います。 専門性が高いと言っても、個人プレーの集合体という印象は全くなく、結束力も強い。しかも新しい知識を獲得しようとする姿勢も高く、まとまりのある、優れた組織となっています。

経済安全保障におけるFRONTEOの役割とは

サプライチェーン・マネジメントを手掛ける外資系の企業もありますが、やはり日本の企業として、日本の政府や企業の経済安全保障対策に寄り添えることが、私たちの重要な存在意義だと考えています。

特に最近は、国際情勢が日々変化し、国だけでなく、地域ごとに新しいルールや規制、基準が設けられています。そういった中で、日本語でのコミュニケーションができ、かつ世界標準である英語のデータベースも扱える。この二つの言語を扱えることも、重要な役割のひとつであると感じています。

現在、FRONTEOではどのような変革に取り組まれていますか?

私たちには、ベンチャー企業ならではの課題がありますが、それらを前向きな機会として捉えています。例えば、昨年、電子入札用の法人ICカードの導入を提案し、実現に至りました。それまでは手書きの書類を使用していたのですが、「効率化なくして業務の拡大なし」という考えで具体的な提案を行い、迅速な承認を得ることができました。

このように、課題を見つけたら自ら変革を起こせる。それがFRONTEOの強みだと考えています。確かに大企業のような整備された制度やシステムはまだありませんが、それは逆に、私たち一人一人が会社の成長に直接関与できるということ。そこに大きなやりがいを感じています。

学ぶ意欲と挑戦する姿勢があれば、
やりがいのある仕事ができる

経済安全保障という分野で、最近特に注目されている課題はありますか?

日々のニュースが直接私たちの仕事に関わってきますが、私たちが取り組むサプライチェーンの問題は注目しています。どこで、誰が、何を製造しているのか。一見単純な問題に見えて、実は非常に複雑な課題で企業が情報収集するには限界があります。特に最近は、技術流出や知的財産の保護など、国際的な脅威の高まりとともに重要性を増しています。

政府の方針も日々アップデートされ、それに企業がどう対応すべきか。その最前線で、私たちは日本企業と政府の架け橋となる役割を担っています。特に日本のものづくりの技術は、今でも世界の根幹を支える重要な存在です。繰り返しになりますが、それらの技術を守りながら、いかに発展させていくか。これが日本の未来を左右することになると考えており、最重要課題といえます。

今後、FRONTEOならではの強みをどのように活かしていきたいとお考えですか?

成長の速度を緩めないことが重要だと考えています。確かに資本力や人材面では大企業に及ばない部分もありますが、だからこそ、私たちにしかできない方法で成長を続けていきたいと思います。

特に大切にしているのは、お客様に寄り添う姿勢です。経済安全保障の分野は、まだ正解が明確でない問題が多くあります。その中で、お客様と一緒に考え、解決策を見出していく。そこに私たちの存在意義があると考えています。

現在、このマーケットには様々な企業が参入を始めています。ただし、先駆者として築いてきた信頼関係と専門性は容易には模倣できません。これからも研究開発に力を入れながら、日本の経済安全保障に貢献していきたいと考えています。

最後に、これから経済安全保障の分野で働きたいと考えている方へメッセージをお願いします

この分野は比較的新しく、まだ経験者は少ない状況です。そのため、学ぶ意欲と新しいことに挑戦する姿勢があれば、やりがいのある仕事ができると確信しています。私自身、金融からアパレル、そして今の仕事に至るまで、常に新しい分野に挑戦してきました。

経済安全保障は、日本の未来を左右する重要な分野です。その最前線で、共に挑戦していける仲間との出会いを楽しみにしています。

Text:Yoko Koizumi/Photo:Shintaro Yoshimatsu