豊柴 博義  執行役員/ニューロ言語科学研究所長 兼 行動情報科学研究所長 CTO 博士(理学)
2021年11月9日
豊柴 博義  執行役員/ニューロ言語科学研究所長 兼 行動情報科学研究所長 CTO 博士(理学)
2021年11月9日

平岩 巧

行動情報科学研究所 研究開発チーム
博士(理学)


インターンを経て、FRONTEOへの入社。
「アカデミアとビジネスを繋げられる人間になりたい」

FRONTEOに来たきっかけを教えてください。

学校で行われていた就活イベントで、データ解析に興味があると話したところ紹介してもらったのがFRONTEOでした。タイミング良くインターンの募集が行われていたので応募したところ、採用いただき現在に至ります。


大学ではどんな研究をしているのですか?

現在、博士課程を履修しているのですが、ようやく博士論文を書き上げたところです。研究テーマは2つあり、一つは細胞分裂の方向性の制御に関する内容。もう一つはガン細胞の転移についてです。

生体内での細胞分裂にはある程度の規則性があり、その規則性があるが故に複雑な組織を作ることが可能と言われています。しかし細胞には、目や耳があるわけではありません。では、どうやって分裂時にその方向性を決定しているのか、ということについて調べました。今回の論文では、タンパク質の濃度勾配が重要で、細胞の両端が僅かな濃度の差を検知することで、細胞分裂が制御されているのではないかという結論に至りました。
もう一つのガン細胞の転移についてですが、小児ガンのガン細胞は悪性度が高いと、色々な組織に転移してしまいます。しかし、なぜ転移しやすいのか、その理由は実は良く分かっていませんでした。今回着目したのが、生体の組織内で生じている流体の流れ。その流れがガン細胞の転移に影響しているのではないかと見立てたのですが、それをサポートするような結果を得ることができ、論文としてまとめた。
いずれにおいても重要なのが、どれぐらいの濃度差なのか、流速なのかということで、それらがどれぐらい細胞の変化や制御に必要なのか、定量性の面で明らかにしたことです。
この後、先生方のチェック、公聴会で最終審査をパスすれば、ようやく博士課程が修了します。

インターンでの業務内容を教えてください。

まず担当したのが、ある文書群の中でそれぞれの文書が何語で書かれているのか言語判定を行い、その割合を調べるというものでした。現在はいわゆる固有表現抽出について担当していて、例えば文書内に製品名や企業名があった場合、それらを抽出し、あらかじめ設定されているキーワードとの関連性を見る、といったことを行っています。

社内の雰囲気はいかがですか?

2018年の7月からインターンとしてFRONTEOに在籍していますが、とにかく楽しいです。まわりの方々がみんな自分自身の芯を持っていて、またそれぞれ個性が強く、その個性を生かしながら自分たちの研究を行っていらっしゃいます。しかし、当然好き勝手にやっているわけではなく、きちんとゴールを決めて、そのゴールにたどり着くためにはどういうツールを使えば良いのか、目的と手段をきちんと考えている人が多いという印象です。そして何よりみなさん技術に詳しく、丁寧に教えてくれます。


今まで、特にここ数年は、自分でどうにかするしかない事ばかりだったので、まわりの方からのサポートにほっこりした気持ちになりますね。

インターンから社員になりますね。どんな事にチャレンジしたいですか?

FRONTEOは「情報開示対応システム」など、社会的に意義のある製品、サービスを提供しているという印象があります。シンプルに困っている人をサポートするということをビジネスとして確立していて、しかも技術を使って実現しているという点に感銘を受け、入社を決意しました。私もこの会社で意義のあることを成し遂げたいと思います。


アカデミアの分野では、毎月のように機械学習に関する新しいことが発表され、新しい考えが出てきます。それらをビジネスにどう応用すれば良いのか、それも新たな研究だと考えています。アカデミアからのアウトプットとビジネスでの課題解決という異なるベクトルをブリッジできるような人間になりたいと思いますね。

FRONTEOの企業理念

FRONTEOは「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さない」
ソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現します。